株式会社プレイドは、ウェブサービスなどのプロダクト開発において重要なユーザー行動分析に特化したプロダクトアナリティクス「Wicle(ウィクル)」β版に、「BtoB SaaSのためのグループアナリティクス」として、企業単位でサービスの利用状況を可視化できる「グループ分析機能」を追加したことをお知らせします。
本機能はWicleの有償プランに追加するオプションとしてご利用いただけます。
今回の機能追加を通じてWicleは、職種を問わず誰もが扱いやすいプロダクト分析ツールとして、継続的に活用できるプロダクト分析環境を企業に提供し、確かなユーザー理解に基づくプロダクト改善とカスタマーサクセスの最適な意思決定を支援します。
一般的なアナリティクスツールの多くは、「イベント単位」や「ユーザー単位」での分析を主軸としています。一人一人の行動や特定のアクションを行ったユーザー群を捉えることはできるものの、SaaS事業者にとって重要な契約企業全体のヘルススコア(健康状態)が把握しづらいという課題がありました。
今回Wicleで提供を開始する「グループ分析機能」では、一契約に対し複数アカウントを利用する企業やグループ単位でのプロダクト利用状況を可視化できるため、カスタマーサクセスの担当者が担当企業の中から特定の企業内における利用率の高いアカウントを見つけることや、特定の機能をよく利用する企業を見つけたり、ファンから休眠予備軍まで企業ごとのライフサイクルフェーズを俯瞰的に把握することが可能になります。
Wicleが自動で可視化する「ライフサイクル(ユーザーの定着率をフェーズ別に定量化)」や「n1行動データ」に加え、本機能で取得可能になった「企業単位での行動データ」を活用することで、企業全体のヘルス状況に基づいたプロダクト改善と効果的なカスタマーサクセス体制の構築が実現します。
個別企業に所属するユーザーの定着をライフサイクル(定着度)で把握できます。対象ユーザーごとのリストから定着度と重要行動を把握できます。企業に所属するユーザーのフェーズ把握を通じて、定例ミーティングなどの場でのコミュニケーション方針が練りやすくなります。
ファン及びチャーン要因探索:定着度/売上/業界等で利用機能や来訪頻度を比較しファンにつながる要因を探索
ユーザーを「定着度」「売上」「業界」といった観点でグルーピングし、利用機能や操作プロセスの違いを比較することで、ファン化を促す行動の共通点やチャーンにつながる要因を探索することができます。
特定機能の活用状況を可視化し、活用度に応じて企業やユーザーを抽出することができます。
とくに活用が活発な企業に絞ることで、アップセルやクロスセルの提案先として有望な企業を効率的に特定することも可能です。
休眠、特定機能の利用がない、シナリオから途中で離脱したユーザーデータをエクスポート可能です。条件を組み合わせる事で外部ツールでアクションする際のターゲティングの精度を高めます。
詳細は以下のサービスサイトもご覧ください。
「Wicle」サービスサイト:https://wicle.io/saas
本機能を先行利用しているSaaS企業の活用事例を3つご紹介しています。
受注前(トライアル利用中)の利用状況をモニタリングし受注率向上に利用した事例:
https://wicle.io/blog/usecase/trialcompany-orders
スタートアップ企業がPMF指標を探索した事例:
https://wicle.io/blog/usecase/productmarketfit-metric
カスタマーサクセスの担当者が定例ミーティングのアジェンダ作成に利用した事例:
https://wicle.io/blog/usecase/plaid-communication-planning
Wicleは無料で使い始められるFreeプランに加え、最低価格10,000円(税抜)から利用できるGrowthプラン、ニーズに合わせてカスタマイズできるCustomプランをご用意しています。
今回提供を開始するグループ分析機能は、有償プラン(GrowthプランとCustomプラン)のオプション機能として利用可能で、管理画面上でセットアップを完結することができます。
詳細は以下のページをご覧ください。
料金プラン:https://wicle.io/plan
どのようなデータが取得・可視化されるのかを試せるデモプロジェクトも開放中です。
詳細は以下のサービスサイトもご覧ください。
「Wicle」サービスサイト:https://wicle.io/saas
素早く手軽に始められ、ユーザーの状態をシンプルに知り、プロダクト改善活動やサクセス活動を続けられるようになることを目指した、日本発でグローバルを目指すプロダクトアナリティクスツールです。
タグを設置するだけで、さまざまなユーザー行動の自動計測、リテンションや機能利用状況の可視化ができ、クエリを書かずにユーザーの抽出や具体行動の深掘りが可能になります。
また、プレイドが2015年より提供しているCXプラットフォーム「KARTE(カルテ)」のコアであるデータ基盤を共通利用しており、大量のユーザーデータの高速な解析や可視化を実現しています。