株式会社プレイド(東京都中央区:代表取締役CEO 倉橋健太)が提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」(以下、KARTE)と、株式会社unerry(東京都港区:代表取締役CEO 内山英俊)の運営する日本最大級のリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank®️」(以下、Beacon Bank)は、プロダクト連携を開始しました。
KARTEは、サイトやアプリの訪問者の行動や感情をリアルタイムに解析することで、一人ひとりにあわせた体験を設計できるプラットフォームです。Beacon Bankは、移動や来訪などの実行動をデータ化・AI解析し、ヒトの行動特徴や場所の混雑傾向・回遊性などに基づき行動変容サービスを提供するプラットフォームです。このたび、圧倒的な顧客理解に基づいた「リテールOMO(*1)」「スマートシティの実現」のサポートを目的として、2つのプロダクトが連携することになりました。
*1:OMO(Online Merges with Offline)の略語です。オンラインとオフラインの垣根を無くし、生活者の視点で顧客体験の向上を目的とするマーケティング手法となります。
今回の連携により、アプリにKARTEおよびBeacon BankのSDKを導入することで、両プロダクトによるリアルタイムでのデータ連携が可能になります。また、KARTE Datahubでのデータ連携を行うと、アプリ外のお客さま保有のデータやunerryの保有する人流データとも組み合わせたマーケティング施策が可能となります。(*2)
KARTEおよびBeacon Bank は、どちらも Google Cloud™ を開発基盤としており、またunerryは Google Cloud Partner Advantage プログラムにおいて Build パートナー認定を取得、プレイドも Google から出資を受けるとともにKARTEへの Google Cloud の機械学習技術などの統合において協業体制を構築しています。開発基盤を共通としていることで、拡張性高く安定した連携ソリューションを提供することが可能になります。
<実現イメージ①:CRMの深化による顧客体験価値の最大化>
EC店舗利用と実店舗両方の利用状況にあわせた、会員サービスの提供や情報配信が可能になります。また、リアル行動データをもとに嗜好性や予兆行動を把握した上で、デジタル上での商品レコメンドが可能になるなど、リアルとデジタルをまたがり顧客を360度で理解することで、顧客体験価値の最大化を実現することができます。
<実現イメージ②:店舗状況を踏まえたOMOの高度化により、スムーズで快適なお買い物体験をサポート>
混雑傾向を予めお知らせすることにより、ゆっくり店頭でお買い物いただける時間をアプリやサイトでご案内するなど、快適なお買い物体験と混雑の平準化により生活者と従業員両方の安心安全をご支援します。
また、店舗内の混雑状況をリアルタイムで推定し、混雑時はご希望商品の事前お取り置きや店頭受取りサービスをレコメンドするなど、オンライン・オフラインを通じたお買い物体験をサポートすることができます。
<実現イメージ③:カスタマー分析から得られるインサイトに基づく新規顧客の獲得>
オンライン・オフラインを通じたお客さまの購買等の行動分析結果から、商圏内における類似行動傾向のある生活者群をリアル行動ビッグデータから発見し、SNSや動画広告等さまざまな媒体を通じた集客プロモーションを図ることが可能です。
*2:データ連携および活用は、各サービスにおけるユーザーの許諾・法令の範囲内で行われます。
顧客接点の多様化とともにリテール分野においてDXが加速しておりますが、スマートシティ実現に向け街全体のDXを推進する自治体や企業の取組みも本格化しています。その中では、街の中での暮らしをサポートや、来訪時の体験を最大化するアプリサービスが大きな役割を果たしています。
このたびのプロダクト連携は、いよいよ本格化が見込まれるスマートシティ分野においても期待が寄せられており、リアルとデジタルが融合した未来のまちづくりに取り組む三菱地所株式会社の三菱地所グループエリアデジタル共通ID「Machi Pass」との連携も検討されています。
本プロダクト連携を通じ、2社はオンライン×オフラインのデータをリアルタイムに捉え意味合いを解釈することで、リテール分野およびスマートシティ分野における豊かな顧客体験の実現を推進してまいります。
DX推進部データ&UXデザインユニット 春日慶一氏
三菱地所では、2019年にunerry様と共に丸の内エリアに約1,000個のビーコンを設置して以来、人流解析始めまちづくりにおける様々な協業を行ってきました。また、プレイド様とは弊社の多様なプロダクトにおいて、エリア内の共通IDとして開発した「Machi Pass」と「KARTE」を連携して、個人の体験を中心とした新しいまちづくりについて試行錯誤しています。今回「Beacon Bank」が持つ幅広いリアル行動データを元にした顧客分析がKARTEと連携することで、深い顧客理解に根差した心地よい接客をシームレスに実現し、まちや住まいへの愛着が深まっていくことを期待しています。
DX企画 プロデューサー 吉田純一氏
NRIデジタルでは、プレイド様とともにKARTEとIoT機器を連携したオンラインとオフラインをつなぐ新しい顧客体験の研究に2019年から取り組んできました。2021年にはKARTEにAIカメラや3D距離センサーなどを連携した「OMO OnBoard」サービスを開始、比較的小規模な空間ではKARTE上でOMO体験を実現できるようになりました。この度、unerry様の「Beacon Bank」がKARTEと連携することで、大規模な商業施設や、街区レベルでもOMO顧客体験を提供できるようになります。弊社でもスマートシティ関連プロジェクトでいち早く活用させていただいており、近日中に事例を公表できる見込みです。
実行動データの活用に取り組んでいる企業・団体の取り組みや、その先に見据える次の“くらし”についてお届けする無料のオンライン展示会として「リアル行動データEXPO Online」が開催されます。
2月9日には以下のパネルディスカッションを行いますのでぜひご参加ください。イベント概要および参加申込については、イベントサイトをご覧ください。
セッションタイトル
『丸の内』の共創エコシステムを紐解く 〜街の魅力を向上し続けるデータ活用とは〜
登壇者(敬称略)
春日 慶一 三菱地所株式会社 DX推進部 主事
吉田 純一 NRIデジタル株式会社 プロデューサー
高柳 慶太郎 株式会社プレイド 取締役
鈴木 茂二郎 株式会社unerry 取締役COO
モデレーター:内山 麻紀子 株式会社unerry 取締役CMO
リアル行動データEXPO Online 概要
開催日程:2022年2月8日(火)〜 2月10日(木)
開催場所:オンラインLIVE配信(終了後、2022年3月末までアーカイブ配信)
主催:株式会社unerry Powered by LBMA Japan
サイトおよびお申込み:https://www.dataexpo2022.unerry.co.jp/
「KARTE」は、ウェブサイトやアプリを利用するお客様の行動をリアルタイムに解析して一人ひとりを可視化し、個々のお客様にあわせた自由なコミュニケーションをワンストップで実現するCX(顧客体験)プラットフォームです。2015年3月にサービスを開始しました。高い拡張性を備えており、オンサイトに限らず様々なシーンでのマーケティング課題やニーズに合わせた活用が可能です。KARTEは、あらゆるデータを個客軸で統合・解析することで圧倒的な顧客理解を可能とし、エンドユーザーにおける体験価値(CX)の向上を実現します。
株式会社unerryが運営する日本最大級のリアル行動データプラットフォームです。月間200億件以上の位置情報ビッグデータ、購買データ、独自IoTセンサー等により「実社会をデータ化」し、リテール企業の売上向上に向けた「販促DX支援」や「OMOコミュニケーションプランニング」、スマートシティやMaaSに向けた「人流・混雑解析」「行動レコメンド」などの連携サービスがあります。
*本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。