株式会社プレイド(東京都中央区:代表取締役CEO 倉橋健太)は、2023年3月、モバイルアプリ向けCXプラットフォーム「KARTE for App」のメジャーアップデートを行うことをお知らせします。メジャーアップデートのリリースは3月23日を予定しています。
これにより、新開発したカスタマージャーニー設計機能「Journey」、KARTEで解析する1st Party Customer Data をもとにプッシュ通知やメールなど自社サービス外にいるユーザーとコミュニケーションできるマーケティングオートメーション機能「KARTE Message」、ユーザーが受信したプッシュ通知をアプリ内で一覧化できる機能「Inbox」が使えるようになります。
メジャーアップデートにより使える新機能は、一部の企業で先行活用が進んでいます。「Journey」はレシート買取アプリ「ONE」、「KARTE Message」はラジオアプリ「radiko」などで活用されており、そのユーザーエンゲージメント向上において既に一定の実績を収めています。
KARTEは2015年3月に正式版をリリースしました。1st Party Customer Dataのリアルタイム解析による顧客理解とマルチチャネルでの多様なアクション機能によるパーソナライズを強みにプロダクトを提供し、2018年3月にモバイルアプリ向けとしてKARTE for Appをリリースしています。KARTEは、現在では800超のサイトやアプリで活用いただいております。
アプリのユーザー行動をリアルタイムに解析することで解像度の高い顧客理解を実現、それに基づき柔軟なセグメントでプッシュ通知やアプリ内メッセージ配信ができることを強みとするKARTE for Appは、今回のメジャーアップデートでアプリ事業者の課題にこれまで以上に寄り添い、モバイルアプリエンゲージメントソリューションとしてよりハイエンドなプロダクトに進化します。
複数の接客が連動した線のユーザー体験を、全体を俯瞰しながら直感的なUIで設定することができます。ターゲットの絞り込みや条件分岐により、さらに深いパーソナライズを実現。全体を通してのゴール率や各施策ごとの効果も数値で可視化、ABテストも可能とし、シナリオの継続的な改善ができます。
https://karte.io/product/journey/
1配信あたり数百万ユーザー規模のプッシュ通知配信に対応し、KARTEで計測したデータおよび外部から連携したデータを元にSQLなしで柔軟にターゲットリストを作成できます。
https://karte.io/product/ma/
受信したプッシュ通知をストックしてアプリ内で一覧化できるようにデータを連携します。
スクラッチ開発では実装工数の他、クエリ記述などの運用工数が大きくトライに踏み切れていませんでしたが、KARTE for Appの導入およびJourneyの活用により、時系列的に複数のコミュニケーションを繋いだシナリオ施策をサービス側の開発なしで展開できるようになりました。今後は施策への反応に基づく分岐シナリオやより深いセグメント検証およびセグメントに対するコミュニケーションの最適化に挑戦したいと考えています。
本日、WED社のKARTE for App導入についても発表しています。
550万DL超のお金がもらえるお買い物アプリ「ONE」がKARTE for Appを導入
https://plaid.co.jp/news/20230123-2/
radikoでは外部DMPにデータを集約し、施策で活用するための加工を行なっています。KARTE for Appの導入およびKARTE Messageの活用により、それらのデータを柔軟にプッシュ通知施策の最適化に活用できるようになりました。またデータ連携を自動化することにより運用工数の削減も実現しています。今後はプッシュ通知のより深いパーソナライズの他、アプリ内コミュニケーションにおいても新しいトライをしたいと考えています。
昨今、モバイルシフトの世界的潮流は継続し、顧客接点としてのアプリの存在感はユーザーと事業者双方にとって増すばかりです。モバイルデータ分析ツールを提供するdata.ai社の2021年のモバイル市場調査によれば、アプリの新規ダウンロード数は2,300億で前年比5%増、一方でアプリストアでの消費支出額は1,700億米ドルで前年比19%増と、新規ダウンロード数の成長率をアプリストアでの消費支出額の成長率が上回っており(※1)、アプリ市場における競争の激化と淘汰が進んでいるといえます。
これに伴いユーザーはよりリッチで、よりパーソナライズされたアプリ体験を求めており、事業者にとってはアプリユーザーのエンゲージメント向上がますます重要な課題になっています。市場調査会社Verified Market Researchによれば、グローバルのモバイルエンゲージメント市場は2023年から2030年まで毎年、平均年率37.6%で成長し、2030年時点で2,990億米ドル規模になると予測されています(※2)。
このような状況でアプリユーザーのエンゲージメントを高めるためには、ユーザーの属性・行動データの解析および可視化によるユーザー理解、それらデータを活用することによるパーソナライズの最適化、施策のPDCAサイクルを高速に回すことによる顧客体験の磨き込みが必要です。しかし、アプリおよびデータ基盤をスクラッチ開発する場合、その開発、メンテナンス、運用のコストが膨らむ一方で、施策の仮説検証や新しい取り組みの質と実行スピードを担保することが難しい実状があります。
アプリ事業者を取り巻く課題の解決とユーザーが求めるサービス品質と体験の高度化、モバイル市場の競争激化といったグローバルトレンドを先回りするために、今回のKARTE for Appメジャーアップデートではアプリユーザーのエンゲージメント向上において特に重要な下記のポイントにアプローチし、プロダクトの進化を図ります。
※1:data.ai「モバイル市場年鑑2022」
https://www.data.ai/jp/go/state-of-mobile-2022/
※2:Verified Market Research「Mobile Engagement Market Size And Forecast」
https://www.verifiedmarketresearch.com/product/mobile-engagement-market/
「KARTE」は、ウェブサイトやアプリを利用するお客様の行動をリアルタイムに解析して一人ひとり可視化し、個々のお客様にあわせた自由なコミュニケーションをワンストップで実現するCX(顧客体験)プラットフォームです。2015年3月にサービスを開始しました。高い拡張性を備えており、オンサイトに限らず様々なシーンでのマーケティング課題やニーズに合わせた活用が可能です。KARTEは、あらゆるデータを個客軸で統合・解析することで圧倒的な顧客理解を可能とし、エンドユーザーにおける体験価値(CX)の向上を実現します。